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VXRAILの使用可能なメモリリソースについて
いつもお世話になっております。
VXRAILを導入したときに、実際に使用可能な
メモリリソースについて確認させてください。
例えばVXRAIL Eモデルにクラスタ全体で
メモリを1TB搭載して導入したとき、実際に
使用できるメモリリソースとしては1TB全て使える
わけではなく、vSANのオーバヘッド等があって、
最低でも100GBぐらいは使用できるリソースから
引かれる認識です。
ここでご質問したいのですが、
・オーバヘッドがあるのは初期導入時のみで、
例えばここから更にクラスタ全体で1TB
メモリ増設をした場合、この増設分のリソースは
ほぼすべてユーザが使用できる認識でよいでしょうか?
増設したメモリリソースもまた何割か
オーバヘッドで使えない、という事があるのか
が知りたい状況です。
もしそういったことがある場合、
増設したメモリリソースからどれぐらい
オーバヘッドで引かれるものでしょうか・・・?
・HAノードありのクラスタ構成の場合で、
1ノード分のメモリリソースは障害時用に
確保されていてその分のメモリリソースは通常時
一切使えない、というような事はない認識で
よいでしょうか?
以上、よろしくお願いいたします。
ayas
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2023年12月13日 23:50
tanboi_3さん
こちらのスレッドが参考になると思います。
vxrailのノード追加サイジングについて
上記スレッドやVMの方のブログを参考にすると、メモリのオーバーヘッドの違いは初期導入時とそのあとで変わるのではなくほかの要素に左右される(スレッド内にあるブログ
参照)とあります。またその計算方法、確認方法もあるのでご一読をお勧めします。
またHA構成の場合も追加したメモリを使わずにそのままスタンバイになる、というわけではないです。vSphere HAのアドミッションコントロールでの設定になるかと。。。
参考:vSphere HA のアドミッション コントロール
DELL-Naoyuki K
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2023年12月14日 03:30
すでにayasさんからも回答がある通り、1TB追加したからといって、1TBを丸々使えるとは限りません。
ノードを追加すればその分クラスタ全体としてのメモリオーバヘッド(システムリソース)は増えますし、
ノードを追加しなかったとしても、DG追加やメモリ自体の追加によってシステム側の確保されるメモリ容量も変わります。
さらに、仮想マシン自体もメモリのオーバヘッドを持ちますので稼働する仮想マシンが多くなれば、その分オーバヘッドも増えます。
以下の Host Resource Deep Dive という資料にメモリオーバヘッドやシステムリソースについて記述がありますが、完全に理解したとしても具体的に全体の何%と結論付けるのは難しいかと思います。(バージョンも古いですしvSANのオーバヘッドもある)
一つの目安として、実機のGUIからメモリの”予約キャパシティ”を確認するという手段もあるかと思います。
クラスタの [監視] タブ > [リソース割り当て] > [メモリ] から予約キャパシティが確認できます。
予約キャパシティは仮想マシンの予約として割り当て可能な容量となりますで、システムリソースなどのオーバヘッドは差し引かれています。予約キャパシティがそのまま「UserVMが利用可能なメモリ容量上限」とはなりませんが、目安にはなるかと思います。
もしくは、VxRailのサイザーを利用して見積ることも可能かと思います。
HAノードのメモリの扱いはAdmission Controlの設定次第です。Dedicated Failover Host として指定した場合は基本的に該当ホスト上で仮想マシンを稼働させられませんし、Admission Controlで割合指定をした場合は、その割合を超えると警告が表示されますが、使えないということはない理解です。
tanboi_3
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2023年12月15日 04:19
ayasさん、DELL-Naoyuki Kさん
詳しくご回答ありがとうございます。
いただいたリンク先のメモリオーバヘッドの考え方や
VXRAILサイザーでメモリ増設前と増設後での
オーバーヘッドの値の差分などを確認して
判断したいと思います。
以上、よろしくお願いいたします。
kwmt
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2023年12月19日 08:28
純粋に vSAN のメモリオーバーヘッドをサイジングする場合、
vSAN Ready Node Sizer の Quick Sizer (Reverse Sizer) を利用するのをおすすめします。
https://vsansizer.esp.vmware.com/reversesizer
以下は昨年のブログに記載した内容になりますが、
Ready Node モデルごとのベースのメモリ容量に対して、ドライブ構成毎のメモリのシステムオーバーヘッドを簡単に算出出来ます。
https://kwmtlog.blogspot.com/2022/12/vsan-capacity-consumption.html#sizer
vSAN メモリのオーバーヘッドに、メモリの総搭載量は影響せず、
ドライブ容量、本数が OSA/ESA ともに計算の基準となるのて画像にあるように適当な Ready Node モデルを選び、構成するドライブ容量、本数を入力すればメモリオーバーヘッドが右側の円グラフに ESXi ごとの値として表示されます。
ご参考まで