デルでネットワークを担当しています井上です。

Interop Tokyo 2015では、デルからオープンネットワーキング対応のスイッチをShowNetへ複数コントリビュートしており、様々なOSを搭載してShowNetで稼働させていただきました。

デルが推進しているオープンネットワーキング。このオープンネットワーキングはお客様のご要件に応じて、スイッチ上に搭載するOSを選択することができます。


Shownet以外にも、オープンネットワーキングスイッチを使ったブースでのデモンストレーションも行っていましたので、今回は Cumulus Networksさん、Big Switchさん、IP infusionさん、そしてDell、各社のOSにフォーカスして、搭載スイッチとともにどのような使い方をしていたのかレポートさせていただきます。

** Interop Tokyo 2015 ShowNet
http://www.interop.jp/2015/shownet/highlight.html

OpenNetworking対応製品


まずはオープンネットワーキング対応のプロダクトラインナップをご紹介いたします。

新モデルが続々とリリースされ、7月には1000BaseT対応S3048-ON、今年後半には100G対応Z9100-ONがリリース予定です。

 

■1000BaseTモデル
S3048-ON ・・・1000BaseT x48 、10GbE SFP+ x4 <<New!! 7月リリース予定

■10GbEモデル
S4810-ON ・・・10GbE SFP+ x48 、40GbE QSFP+ x4
S4048-ON ・・・10GbE SFP+ x48 、40GbE QSFP+ x6、VXLAN対応 <<New!!

■40GbEモデル
S6000-ON ・・・40GbE QSFP+ x32、VXLAN対応

■100GbEモデル
Z9100-ON ・・・100GbE x32、10/25/40/50/100GbE マルチレート対応 <<New!! 今年度後半リリース予定



Cumulus Networks・・・Cumulus Linux


さて、ひとつめはCumulus Linuxです。Cumulus LinuxはShowNetにおいてS3048-ON、S4810-ON、S6000-ON上で稼働していました。

**ネットワークもLinux化、新しいOSSのトレンド、ベアメタルネットワーキング!- Cumulus Networks
http://ja.community.dell.com/techcenter/b/weblog/archive/2014/02/19/cumulus-networks-on-dell-networking

S3048-ON、S4810-ON上のCumulus Linuxは、Cumulus Linux 2.5から対応したVLAN-aware機能によるVLAN bridgingや、プロビジョニング自動化のためにansibleを用いながら、主にサーバのアクセススイッチとして稼働していました。

また、S6000-ON上のCumulus Linuxは、ShowNetで行われていたマルチベンダーによるVXLAN 相互接続検証において、JuniperさんのMX240、QSX5100との相互接続検証を行いました。

検証概要について触れてみますと、コントローラとなるVMware NSXからovsdbプロトコル連携により各機器をVTEP gatewayとして稼働させ、接続性や配下のサーバ間における疎通性の確認といった内容です。Cumulus LinuxをVTEP gatewayとして検証することは実は初めてでしたので、Juniperさんと相互接続性に問題ないことを確認できた時には少々安堵いたしました、、


**Junper FESTA @ INTEROP TOKYO 2015
http://www.slideshare.net/JuniperJapan/juniper-festa-interop2015

Cumulus Linuxはサーバエンジニアにとって非常に扱いやすく、OSSによる運用、管理は従来のネットワーク機器では実現が難しいことを簡単に実現できてしまいます。もしデータセンターのネットワーク機器にCumulus Linuxの採用が増えていけば、データセンターにネットワークエンジニアが不要になってしまいますね、、


 Big Switch・・・Big Tap Monitoring Fabric


Big SwitchさんのBig Tap Monitoring Fabric (Switch Light OS) は、S6000-ONとともにコントリビュートし、ShowNetのコア内通信をセキュリティアプライアンスへ送り込むTapとして稼働していました。

**Big Tap Monitoring Fabric
http://www.bigswitch.com/products/big-tap-monitoring-fabric

Shownetでの使い方をもう少し詳しく述べてみると、コア内の2箇所でミラーリングされたトラフィックをBig Tap Fablic内のSwitchへ入力し、マージしたトラフィックをBig Tap Fablicの別ポート(Link Aggregation)からセキュリティアプライアンスのあるネットワークへ出力する役目を担っていました。

Tapとはネットワーク機器間に挟みこんだり、受けたトラフィックをセキュリティアプライアンスや、ログ解析装置など複数のポートへコピーしてトラフィックを送り出す専用機器です。

スイッチに搭載されているミラーリング機能に近いものがありますが、Tapに比べてスイッチのミラーリングはパフォーマンスによる制限を受けたり、機能面が乏しかったり(フレームの操作やフィルター機能など)します。

Big Tap Monitoring Fabricは、Big tap Contoller上でのGUI操作で、入力、フィルタ、出力ポートを指定すると、Openflowを使ってBig Tap Fablic(Switch群)にflow情報を伝達し、Network Tapとして動作します。

オペレーションが簡単で、Big Tap Fabricにスイッチを追加するだけで容易にスケールアウトさせられます。また一般的なTap Solutionよりも導入コストを抑えられるのも魅力的です。

セキュリティ問題や、ビッグーデータ解析が注目されている今、非常に魅力的なソリューションになるかと思います。



IP infusion・・・OcNOS


先日Dellと提携について発表したIP infusionさんのOcNOSです。

**IP infusionさんブースに関するimpressさんの記事です
http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/event/20150617_707252.html


Interop Tokyo 2015開催期間中に、IP infusionさんのブースへお邪魔すると、S6000-ONにOcNOSを搭載し、他機種を交えてマルチキャストによる動画コンテンツ再生のデモンストレーションが行なわれていました。

OcNOSはネットワークエンジニアであれば一度は耳にしたことがあるZebOSをベースとしていて、MPLSベースのネットワーク仮想化ソリューションを提供します。ブースではOcNOSのコマンドラインを見せていただきまして、ネットワークエンジニアにはなじみのあるコマンドライン体系で扱いやすい印象を受けました。

同フィーチャを搭載したルータ・スイッチはカスタムASICを搭載するなど高価になる傾向があります。マーチャントASICを搭載したオープンネットワーキングモデルと共に、ぜひこの領域に一石を投じてほしいですね。



Dell・・・Dell NetworkingOS 9(FTOS)


そして最後にDell Networking OSです。

デルブースでは、注目のZ9100-ONにDell NetworkingOSのBeta Imageを搭載し100G/25Gのデモンストレーションを行いました。詳細は以下の記事でご紹介させていただきましたのでご覧になっていただければと思います。

**IXIAさんとの相互接続デモ
http://ja.community.dell.com/techcenter/b/weblog/archive/2015/06/12/z9100-on-ixia-100gbps-25gbps-interop-tokyo-2015

 

またShowNetでは、従来のS4810にDell NetworkingOS 9.8を搭載し、IPv4/IPv6のdualstack VRFや、OSPF v2/v3を用いて、データセンター系のアグリゲーションスイッチとして稼働していました。

このDell NetworkingOS 9は、基本的なスイッチングやルーティングはもちろん、キーテクノロジーとなるVLT(MLAG)や、スタック、DCB、FCoE、OF1.3などデータセンター系フィーチャを豊富に対応しております。オープンネットワーキングのひとつの選択として今後も提供していきます。

**Dell Networking OS (FTOS) CLI基本操作
http://ja.community.dell.com/techcenter/b/weblog/archive/2014/02/19/dell-networking-os-ftos-cli

**マルチシャーシLAG構成 - Virtual Link Trunking / デルNetworking S (Force10)
http://ja.community.dell.com/techcenter/b/weblog/archive/2013/12/15/dell-networking-s-vlt-config-

以上となります。今後も対応OSは順次増えていく予定となっております。お客様のご要望をみたせるような魅力的なOSにぜひ期待いただければと思います!