データ爆発に効果的なスケールアウトNAS【後編】です。 ⇒ 【前編】スケールアウトNASのメリット、分類

【前編】では、ファイルサイズの巨大化、非構造データの増加により、注目を浴びているスケールアウトNASについてそのメリットとスケールアウトNASのアーキテクチャの違い/分類をご紹介しました。【後編】では、レイヤー型スケールアウトNASのFluid FSが搭載した“データ爆発に効果的な機能“の「強力な重複除外+圧縮技術」を中心にご紹介します。


   

重複除外+圧縮技術 Fluid Data Reduction

Fluid FSに搭載された「強力な重複除外+圧縮技術」は、バックアップ用ディスクストレージ Dell DR4100に搭載されている、旧Ocarinaの技術を採用しました。DR4100は、バックアップ向けディスクストレージとして、高速なバックアップ・リカバリを支援し、重複除外と圧縮技術を駆使するソリューションです。FluidFS v3では、パフォーマンスを重視する「プライマリストレージ」向けに、「情報ライフサイクル管理とアーカイブ」を考慮した設計で機能が搭載されました。

 

どんな重複除外+圧縮をしているか

ポリシー選択」が可能な「可変長の128KB +/- 64KB スライディングウィンドウ」に「圧縮アルゴリズム」が選択できるようになっています。バックアップディスクストレージに利用されるその他の(サブファイル認識)や(インライン処理)は採用せず、「ポストプロセス」で重複除外+圧縮を実行します。「ポストプロセス(ポスト処理)」とは、書込み一定期間後に、重複除外+圧縮を行うことを指します。

※重複除外の技術的な用語は、2013年2月に開催されたDell Storage Forum東京の「DR4000~デルの考える重複除外・圧縮技術とは(PDF直リンク)」の公開プレゼンテーションが参考になります。

   

  

NAS(プライマリストレージ)の用途向け 柔軟なポリシー設定

NASストレージとして利用するFluidFSは、データが使用する領域を最少化させる事が主要目的ではなく、アクセスまたは更新が無いデータが使用する領域を最少化させるのが、バックアップ用途に利用するディスクストレージとの大きな違いです。その為、NAS向けのFluidFSには情報ライフサイクルを意識した、柔軟なポリシー設定を提供します。

  

パフォーマンスに影響を及ぼさないために、ボリュームまたはコンテナ毎に「アクセスまたは更新があった期間」を設定でき、重複除外+圧縮処理のスケジュール設定」が行えます。(ファイル単位の重複除外+圧縮ではないので)書込みは常にゼロインパクト、重複除外+圧縮機能によるパフォーマンスの影響を受けません。重複除外+圧縮機能により、パフォーマンスの影響が現れるのは、一定期間経ってしまったデータの読込みのみ、10%-40%のReadパフォーマンスに影響が出ます。

  

さらに、データの特性に合わせて、ボリュームまたはコンテナ毎に「重複除外だけ=Readパフォーマンス重視」または「重複除外+圧縮=省スペース(使用領域の最少化)重視」という選択が行えます。また、積極的にアクセスされる事のないデータ用途の場合は、データのアクセス履歴等関係なく「アーカイブモード」(これはCLIのみ設定可能)も提供しています。

  

ちなみに、重複除外+圧縮のFluid Data Reductionの容量の省スペース率は、環境に大きく依存するため、今後ホワイトペーパーなどが出て来た際にご紹介しようと思います。

  

  

データ爆発に効果的なスケールアウトNASの2つ目、『強力な重複除外+圧縮』の説明は以上です。

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この他にも、FluidFS v3はデータ保護に関わる各種アップデートや、パフォーマンス向上をしています。米国に「Dell Fluid File System v3.0(英語)」の概要資料が掲載されていますので、ご覧ください。また、米国のオンラインマガジンの英語記事から、FluidFS v3のベータテストにご参加いただいた、eDiscovery (電子証拠開示)システムで利用された方の声を紹介します。

FluidFSv3 in beta test performed 10 times faster than v2 even with dedupe and compression turned on, so the data set was also smaller“

FluidFSv3のベータテストでは、v2より10倍速いパフォーマンスで、さらに重複除外と圧縮機能を利用していたので、データセットも小さくできました 米国CRN記事 

  

デルが過去に買収した、重複除外+圧縮の“Ocarina”、スケールアウトNASの“Exanet”が、FluidFS v3で融合しました。Wink  また、バックエンドストレージとして利用する、Compellent、EqualLogic、PowerVault MDが持つ、SSD活用/自動階層化の機能性も利用することで、既存のNASソリューションの課題と、データ爆発に効果的なソリューションになります。Cool

    

拡張可能なIOと容量、スループット性能が必要な環境で、さらに重複除外+圧縮率が活用し易いNAS環境にご検討してみてください。また、仮想デスクトップのような、ブロックストレージとファイルストレージを併用して利用する環境にも最適です。

  

既存のCompellent FS8600のお客様は、追加費用なく、アップグレードの準備が整っています。EqualLogic FS76x0、PowerVault NX36x0向けにも年末から来年初頭に提供開始されてきますので、アップグレードしてご利用ください。

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