こんにちは、ソフトバンク コマース&サービスの中川明美です。

今回は、「VMware vRealize Operations for Horizon (V4H) でどんな情報が得られるの?」です。よくあるシチュエーションで、V4Hの効果的な使い方をご紹介します。

V4Hのお話の前に、VMware Horizon (with View) 環境下で使用する管理ツールを確認します。

管理ツールのおさらい

「vSphere Web Client」「View Administrator」「Active Directory ユーザーとコンピューター」です。そして同じ対象 (仮想マシン) を、管理ツールによって異なる名称で呼びます。混乱してきますね (笑)。

Horizon の仮想デスクトップは Windows OS を対象としているため、Active Directory で構成したドメイン環境が必須です。差異を簡単にまとめます。

管理ツール

仮想マシンの名称

管理対象

vSphere Web Client

仮想マシン

仮想基盤

View Administrator

仮想デスクトップ

仮想デスクトップ

Active Directory ユーザーとコンピューター

コンピューター (アカウント)

ユーザー、コンピューター、共有フォルダ、プリンタ

加えて、各ツールのメインタスクもリストアップします。

vSphere Web Client

View Administrator

Active Directory

ユーザーとコンピューター

  • 仮想マシンを配置する仮想基盤の構築
  • リソースコントロールのためのリソースプール作成
  •  仮想基盤の運用(パフォーマンスやアラートの確認)
  • 仮想デスクトップ作成のためのプール作成/管理
  • ドメインユーザーまたはグループへ仮想デスクトップの使用権限を付与
  • 仮想デスクトップの運用 (仮想デスクトップの再作成やセッション管理)
  • ドメイン (セキュリティの範囲)の作成/管理
  • 認証ユーザーやコンピューターなどの作成/管理
  • OU (ユーザーやコンピューターの入れもの)の作成
  • グループポリシーの作成/適用

複数のツールを状況に応じて切り替えながら運用するのは工数がかかりますね。特にトラブル時には、なるべく早く原因を特定したいのではないでしょうか。

V4H を使用すると、仮想デスクトップ環境の問題解決にいたるまでのプロセス数を減らすことができます。トラブル時だけではなく、未然に障害を防ぐための分析も行うことができます。原因の特定後、その問題を解決するために、先の3つの管理ツールを状況に合わせて使用することに変わりはありません。状況に応じて物理ハードウェアへの対応も必要です。

仮想デスクトップを使用しているユーザーから問い合わせがあった時、管理者のみなさんはどのような方法で原因を特定されていますか?

比較のために、複数のツールを使用する方法からみていきます。

 

複数のツールを使用する場合

仮想デスクトップを使用するユーザーから、「仮想デスクトップの反応が遅い」と問い合わせを受けたら、おそらく、次のような手順で問題解決のための試みをされているのではないでしょうか。

これらの操作により得た情報から、複数の対象を関連付けて原因を特定することになると思います。これらのステップを進めるのは、工数がかかりますね

 

V4H を使用する場合

Nagahama さんから、仮想デスクトップの反応が遅いと連絡がありました!

ユーザー情報から状況を把握したい時は、V4H の「Viewユーザー」タブで、Nagahama さんの仮想デスクトップを検索します。画面右上の「セッション関連オブジェクト」内の仮想デスクトップアイコン右下に赤色の四角が表示されています。何か原因がありそうです。


(図をクリックすると拡大表示します)

画面を下にスクロールすると、2つのアラートが表示されています。


(図をクリックすると拡大表示します)

各アラートをダブルクリックすると、詳細な情報が表示されます。

CPU リソースが不足していることで、CPU だけでなく、メモリのストレスの原因にもなっていることが、わかります。


(図をクリックすると拡大表示します)

CPU もメモリも「サーバーリソース」ですから、次にこの仮想デスクトップが配置されている ESXi ホストを調べてみましょう。

仮想デスクトップアイコンをダブルクリックすると、その仮想デスクトップに関連するオブジェクトが表示されます。ここから ESXi ホストの名前を知ることができます。


(図をクリックすると拡大表示します)

数クリックで、V4H 内の画面を遷移し、仮想基盤の CPU 情報を表示します。

下図は、対象のホスト (ここでは dcesx04) に配置されている全仮想マシンの CPU 情報を表示しています。Nagahama さんの仮想マシンは、他の仮想マシンと比べると、「IO 遅延」と「アイドル」の値が高いようです。多少競合も発生していますから、論理 CPU が割り当てられないことで、待ち時間が発生し、パフォーマンスが落ちているようです。

他の ESXi ホストにリソースの余裕があれば、Nagahama さんの仮想マシンを vMotion で移行するか、他の ESXi ホストも同じ状況であれば、ESXi ホストの追加を検討する必要があります。問題解決がホストの追加などコストがかかる時は、すぐに対処できないこともあります。V4H で事前に状況を把握し、予算化しておけば、あわてることもないですね!!


(図をクリックすると拡大表示します)

 

まとめ

仮想基盤までの問題原因特定なら、V4H のみで調べることができます。ユーザー情報から、関連オブジェクトを調べ、ドリルダウンしながら原因がどこにあるのかを特定できます。今回の例では、CPU リソースの不足からパフォーマンスが落ちていることがわかりました。複数の管理ツールを使用することと比べると、画面上でドリルダウンするだけですから、ぐ~んと工数は減りますね。V4H のコツをつかんで、頼りになるツールにしましょう!!

次回は、他のタブで得られる情報をご紹介します。ぜひ楽しみにしていてください!

デル製品のご紹介

ハイパーコンバージドの市場がにぎわっていますね。

デルでは、Nutanix の OEM 製品として、「Dell XC シリーズ」が提供されています。

 

XC シリーズのメリットは、デルの小泉さんが書かれたこちらのBlogをご覧ください。

http://ja.community.dell.com/techcenter/b/weblog/archive/2015/03/17/web-dell-xc-13/

 

Dell XC シリーズの特長は、1筐体に1ノードの搭載であるということです。1筐体=1ノードにすることで、障害範囲を最小限にするメリットがありますね。現在は12種類のモデルを販売しています。

また時々実施されるキャンペーンは、かなりのお買い得価格です。あるイベントでおうかがいした価格は、同席した同僚が「欲しい」とつぶやいたほどでした (2016年3月時点のお話です)。

購入を検討されるお客様は、デルの営業担当の方にお声かけいただくことをお勧めします!!

 

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ソフトバンク コマース&サービス株式会社
中川 明美

昨年デルを卒業し、現在はディストリビュータの1つであるソフトバンク コマース&サービスで、おもにVMware製品を拡販するために励んでおります。デルテックセンターから再び情報発信できることを大変嬉しく思います。今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

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