こんにちは、ソフトバンク コマース&サービスの中川明美です。

今回は、「VMware vRealize Operations for Horizon (V4H) でどんな情報が得られるの?」の続きです。

パート3では、よくあるシチュエーションとして、ユーザー情報からそのユーザーが使用している仮想デスクトップの仮想基盤情報を得る方法をご紹介しました。

仮想デスクトップ環境のトラブル原因の多くは仮想基盤にあるようですね。パート3の例に使用した CPU リソースの問題やストレージ性能の問題があります。

他に仮想デスクトップ固有の問題として、セッションがあります。パート4では、ユーザー情報から、セッション情報を得る方法をご紹介します。

 

View リモートセッション情報

仮想デスクトップの仮想基盤に問題がなかった場合、次に「セッション」に原因があるのではないか?と考えますよね。

 

View リモートセッション情報」タブでは、ユーザー情報から、セッションやログオン情報を得ることができます。下図は、Nagahama さんのデスクトップセッション情報です。この時点の Nagahama さんの仮想デスクトップセッションは健全であることがわかります。


(図をクリックすると拡大表示します)

 

「セッションインジケータメトリック」から、遅延や多くの帯域幅の使用/パケットロスが発生しているなら (健全でなければ)、帯域幅の使用量を削減するのも1つの方法です。

帯域幅の使用量を削減したい場合は、PCoIP ポリシーの次の項目を設定することお勧めします。設定を適用するには、Active Directory のグループポリシーを使用します。

チューニング項目

推奨値

説明

知覚的可逆圧縮

Turn off Build-to-Lossless feature

On

Off = 可逆圧縮

On = 知覚的可逆圧縮

クライアントイメージキャッシュサイズ

Configure PCoIP client image cache size policy

On

イメージおよびデスクトップ構成の一部をキャッシュし、ネットワーク間でのピクセル情報の再転送を最小限に抑制

音声用帯域の上限

Configure the PCoIP session audio bandwidth limit

Off または

50 – 100 Kbps

不要であれば off

必要な場合も 50-100 kbps で十分

(参考1) VMware Horizon (with View) のグループポリシー管理用テンプレートファイル

Horizon 6.x の ADM および ADMX ファイルは、「VMware-Horizon-View-Extras-Bundle-<x.x.x>-<yyyyyyy>.zip」ファイル内にあります。<x.x.x> はバージョン、<yyyyyyy> はビルド番号です。このファイルは、http://www.vmware.com/go/downloadview の VMware Horizon (with View) ダウンロードサイトから入手できます。

(参考2) PCoIP の Default 値の変更

https://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2081609

 

「セッションログオンの内訳」では、トータルログオン時間以外に、「デスクトップログオン時間 (秒)」「プロファイルのロード時間 (秒)」「シェルのロード時間 (秒)」といったログオン時間の内訳が表示されます。

ログオンに時間がかかる場合は、様々な原因がありますね。様々な原因の中で、特にストレージの性能 (IOPS) やユーザープロファイルの設計はログオン時間に影響があります。

構築前に PoC (事前検証) を行い、その時点で適切な IOPS を見積もったとしても、実際に稼働を開始すると予想から異なる結果が出ることもあると思います。仮想デスクトップ基盤のストレージリプレース時には、「起動間隔」「ログイン IOPS」「デスクトップログオン時間」「シェルのロード時間」「ワークロード IOPS」「ウィルス・スキャン実行時の IOPS」など、様々な状態を考慮して適切な IOPS を予測する必要がありますね。

V4H を導入し、ログオン情報を把握しておくのも一つの手段かと思います。

 

View ユーザー」タブと「View リモートセッション情報」タブを確認すれば、トラブル時のおおよその原因特定ができます。

この後は、上記タブ以外で得られる情報をご紹介します。

 

View デスクトップ使用量

「View デスクトップ使用量」タブでは、プール単位 (仮想デスクトップを展開する範囲) で、デスクトップの使用量を確認できます。接続セッション数や切断セッション数、どのユーザーがそのプール内の仮想デスクトップに接続しているのか、いないのかを確認できます。


(図をクリックすると拡大表示します)

 

画面を下にスクロールすると、プール内のアラート、選択したプールの健全性と異常を示したタイムラインが表示されます。下図はアラート (異常) のタイムラインの設定をしていませんから表示されていません。

「View デスクトップ使用量」タブでは、プール内のユーザー消費量を把握したい時に便利ですね!


(図をクリックすると拡大表示します)

 

View VDI プール

「View デスクトップ使用量」タブでは、残り量は表示されません。「View VDI プール」タブの「VDI デスクトッププールインジケータメトリック」から確認することができます。

 

画面中央の四角形は、2つのメトリックの相関関係を表わしています。四角形は仮想マシンまたはセッションを、四角形のサイズは 1つのメトリックの値を、四角形の色は別のメトリックの値を表わしています。

下図左の「VDI デスクトッププール仮想マシン」では、四角形が仮想マシン、ワークロードメトリックの値に応じて四角形のサイズが調整され、健全性メトリックの値に応じて色づけされています。メトリックの組み合わせは4種類の中から選択できます。


(図をクリックすると拡大表示します)

 

画面を下にスクロールすると、仮想デスクトップのトップ N 分析やデスクトップセッションのトップ N 分析が表示されます。各項目で極端なパフォーマンスを表示するものを把握し、未然の障害に備えます


(図をクリックすると拡大表示します)

 

View 概要

「View 概要」タブでは、システム全体の課題を把握することができます。パート3から説明してきた情報がコンパクトにまとめられています。通常時 (平時) は、このタブを監視すれば、必要な情報を得ることができます。これらの情報から、障害が予防できれば完璧ですね。さらなる「頼りになるツール」にパワーアップです!!


(図をクリックすると拡大表示します)

 

まとめ

4回にわたり、V4H についてポイントを絞ってご紹介しました。こちらのブログをご案内すると、「V4H の勉強したかったんですよ」「V4H に興味あるんです」とおうかがいします。最初はどこにどんな情報が載っているのか戸惑いますが、だんだん慣れてくると、こんな情報も得られるのかと日々パワーアップしていく気分になります (笑)。

 

このブログを目にしたことをきっかけに、V4H にご興味をもっていただければ幸いです。

デル製品のご紹介

Dell Networking Open Networking スイッチをご存知ですか?

http://www.dell.com/jp/business/p/open-networking-switches/pd

 

サーバーに Windows や Linux、vSphere や Hyper-V をインストールできるように、このネットワークスイッチには別のネットワーク OS をインストールすることができます。

デルもネットワーク OS を提供しています。「Dell Networking Operating System 10 (OS10)」というネットワーク OS が2016年度から順次提供されるそうです。この OS は、オープンなソフトウェアで、サードパーティー製のネットワーキング・コンポーネントや一般的なスクリプト言語を使って、新しいネットワーク機能を開発できるようになるそうです。

今後、ベンダー固有の管理方法をベンダーの機器ごとに覚えることはなくなるのでしょうか? (笑)

ご興味がある方は、デルの営業担当の方にお問い合わせください。

 

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ソフトバンク コマース&サービス株式会社
中川 明美

昨年デルを卒業し、現在はディストリビュータの1つであるソフトバンク コマース&サービスで、おもにVMware製品を拡販するために励んでおります。デルテックセンターから再び情報発信できることを大変嬉しく思います。今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

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