はじめまして。ソフトバンク コマース&サービス株式会社 稲葉と申します。

 

2ノードvSAN、最近話題になっていますよね。「2ノードvSANと言うのだから2台のサーバーでvSANを構築するのだろう。」と、思われがちですが、実際にはサーバーが3台必要です。(ネタバレからのスタート)

 

このように名前だけが先行していて、どのような構成でどのように構築できるのか、どの程度の耐障害性を得られるのか、よくわからず導入に踏み切れていない方が多いのではないでしょうか。

 

そこで実際に2ノードvSANを構築し、デルさまと共同で実験してみました。

今回のブログでは6つのパートに分けて、2ノードvSANを詳しく解説していきます。

 

第1回:2ノードvSANってどんなもの?

第2回:2ノードvSANのライセンス

第3回:2ノードvSANの作り方

第4回:2ノードvSANを耐障害検証

第5回:トラブルシューティング

第6回:まとめ

 

そもそも「vSANってなに?」という方は、まずこちらをご覧ください。

 

「DELL サーバ x VMware で時代を切り拓く新しいストレージ "VSAN"」

http://ja.community.dell.com/techcenter/b/weblog/archive/2015/12/10/dell-x-vmware-quot-vsan-quot

 

それでは、早速「2ノードvSAN」についてご紹介します。

 

2ノードvSANってどんなもの?

 

vSANは通常3台以上の物理サーバーで構成されますが、2ノードvSANはESXiサーバー2台と「Witness」と呼ばれる仮想アプライアンス1台の合計3台で構成します。

「Witness」は仮想基板上で動作する仮想アプライアンスでvSAN以外の仮想ホストで稼動させます。

vCenter ServerもvSAN上に構築することは推奨されていません。そのためvSANを動かすESXiサーバー2台のほかに「Witness」と「vCenter Server」を動作させるためのESXiサーバー1台が必要になります。

 

図:2ノードvSANの構成

 

「Witness」は仮想マシンを稼動させるストレージ領域を持ちません。

仮想マシンを稼動させるvSANストレージ領域は、図の2台のESXiサーバーのローカルディスク部分です。

vSANを構成するESXiサーバにはSSDとハードディスク(HDD)を使用します。

Witnessを動作させるESXiサーバーについては高価なSSDは不要す。

 

また、2台のESXiサーバー間を10GbEのクロスケーブルで直結することにより、高価な10GbEのネットワークスイッチが不要になるというのは2ノードvSANならではのメリットです。

図に描かれていませんが、3台のESXiホストはネットワークで通信できる必要があります。

 

2ノードvSANのアーキテクチャ

 

2ノードvSANのアーキテクチャそのものは、通常のvSANと同じです。

 

IOのRead/Writeに関してはキャッシュのSSDを介して、ローカルキャパシティ(*1)に保持される仕組みのため、通常のHDDのみのストレージよりも高速なIO性能を発揮します。

vSANを使用すると、シングルポイントになりえる共有ディスクを使用するより可用性が増します。

 

仮想マシンのデータは自動的にもう一台のノードに複製(FTT=1)されます。

一方のノードがダウンした場合は、もう片方のノードにフェイルオーバーすることにより、すぐに仮想マシンを復旧することができます。

ノードをメンテナンスする場合も、対象のノード上で動作している仮想マシンをvMotionによりあらかじめ別ノードへ移動することで、仮想マシンを停止することなくメンテナンスができます。

ただし、実効容量としては物理容量の半分となるため、サイジングには考慮が必要です。

 

  例) キャパシティ総容量:2TB ⇒ 実使用容量:1TB

 *1) ローカルキャパシティ:各ノードのローカルディスクを統合した論理領域。データを保持する。

 

オンラインでの拡張性は?

 

通常vSANはオンラインでのスケールアップやスケールアウトが可能ですが、2ノードvSANはオンラインでのスケールアップのみに対応します。

 

◆スケールアウトにはvSANの再構築が必要!

2ノードvSANをスケールアウト(3ノード以上のvSANへ拡張)する場合は再構築が必要です。具体的には以下のような複雑な手順が必要になります。

①     vSANデータストア上の仮想マシンを全て停止

②     vSANを無効化

③     ネットワーク変更(10GbE直結から10GbE ネットワークスイッチ接続に切り替え)

④     ノードを追加

⑤     vSANの再構築

 

スケールアップはキャッシュ容量比率にご留意を!

スケールアップはオンラインでの対応が可能ですが、1ディスクグループのキャッシュ(SSD)とキャパシティ(HDD)の容量比率は1:10にすることが推奨されています。

キャパシティを拡張する場合はキャッシュの追加(ディスクグループの追加)も検討する必要があります。

 

以上、簡単ではありますが2ノードvSANの概要についてご紹介させていただきました。

次回は、2ノードvSANのライセンスについてご紹介させていただきます。

 

 

(写真左より:敬称略)

ソフトバンク コマース&サービス株式会社 小泉

ソフトバンク コマース&サービス株式会社 稲葉

デル株式会社 川奈部

デル株式会社 松尾

 

執筆者の紹介

会社名:ソフトバンク コマース&サービス株式会社

氏 名:稲葉 直之

略 歴:

12年間IT業務のインフラに関する構築と運用に従事し、2017年にプリセールスへ転向。
プリセールスエンジニアとして、日々製品の検証や製品紹介資料を作成しております。また、製品選定やサイジングなどの構成支援からPoCを行うための貸出機施策を企画するなど、パートナー様のビジネスをサポートする役割も担当しております。様々な検証を通じて得たノウハウを活かしてお客様のご要件に最適な製品ならびにソリューションをご提案いたします。

  

ナベさんのつぶやき

みなさま、はじめまして。

Dellでパートナーセールスエンジニアをしております、川奈部です。

「2ノードvSANって本当に動くのだろうか?」、「ハードウェア障害が起きた時に、全停止してしまうのでは?」というようなモヤモヤ感を持たれる方は少なからずいらっしゃると思います。実際に私もそうでした。
“2ノードvSANはリアルに動くのか!”、これをテーマにソフトバンク コマース&サービスさまと実機検証いたしました。

構築の手順や障害時の挙動など、誰もが気になる部分を少しずつ解き明かしてくれますので、この後の内容もご期待ください!

 

 

ソフトバンク コマース&サービス株式会社

 DELL EMCおよびVMwareの認定ディストリビューター。

2014年より4年連続でVMware製品の販売についてディストリビューターとして国内No.1の実績を達成。2016年には、アジア・太平洋および日本でVMwareのソリューション提供にもっとも貢献したディストリビューターとして「Regional Distributor of the Year」を受賞しました。専門的な知識を持ったメンバーがパートナー様のビジネスをサポートいたします。

https://licensecounter.jp/vmware/advantage/

 

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