こんにちは、ソフトバンク コマース&サービス株式会社 稲葉です。

最近話題の「2ノードvSAN」。名前だけが先行していて、どのような構成でどのように
構築できるのか、どの程度の耐障害性を得られるのか、よくわからず導入に踏み切れて
いない方が多いのではないでしょうか。

そこで、わたしたちはデルさまと共同で実際に2ノードvSANを構築し、
さまざまな実験をしてみました。

その結果を、8回のシリーズブログにまとめ、詳しく解説していきます。

2回目となる今回は、ライセンスについてご紹介します。

2ノードvSANにおけるライセンスについては、3つの重要なポイントがあります。

ポイント1:必要なライセンス

2ノードvSANを構築するために最低限必要となるライセンスは以下となります。

 ライセンス

必要数

 VMware vSphere 6 Essentials Plus Kit

1

 VMware Virtual SAN 6 Standard 以上

vSANを構成するESXiホストのCPU数


VMware vSphere 6 Essentials Plus Kitは、
ESXiホスト3台分のvSphereライセンス(1台当たり2CPU、合計6CPU)と当該3台を管理可能な
vCenter Server Essentialsがバンドルされたライセンスキットとなります。


VMware HAによる可用性を確保するためにEssentials Plus Kitが必要となります。


なお、将来的に3ノード以上のvSANへの拡張性が見込まれる場合には、ホスト台数に制限のない
VMware vSphere 6 Standard以上のライセンスで構成することもご検討ください。

その場合は別途vCenter Server Standardも必要となります。


また、今回の検証環境ではvSANを構成する各ESXiホストにはそれぞれ2つのCPUを搭載しているため、
必要なVirtual SANのライセンス数は「4」となります。(下の図の赤枠部分)



なお、Virtual SANのライセンスについてはエディションによって利用可能な機能が異なります。
必要な機能によってエディションを選択ください。

 コンポーネント 

 Standard

 Advanced

 Enterprise

 Storage Policy-Based Management

 SSD の読み取り/書き込みキャッシュ

 分散 RAID (RAID 1)

 vSAN のスナップショットとクローン

 ラックの認識による柔軟な障害対応

 レプリケーション (5 分の RPO)

 ソフトウェアによるチェックサム

 オール フラッシュのサポート


 ブロック アクセス (iSCSI)

 QoS: IOPS の制限

 インライン重複排除と圧縮
 (オ―ルフラッシュのみ)

 

 イレイジャー コーディング: RAID 5/6
 (オ―ルフラッシュ、4ノード以上のみ)

 

 ローカル環境の障害を保護する
 ストレッチクラスター

 

 

 保存データの暗号化

 

 




ポイント2:ライセンスを割り当てるESXiホストとvCenetr Serverでの管理対象が異なる点


◆ ライセンスを割り当てるESXiホスト


2ノードvSANをvSphere 6 Essentials Plus Kitで構成する場合、バンドルされるvSphereライセンスを
以下3台のESXiホストに割り当てます。

・ vSANを構成するESXiホスト 2台

・ vCenter ServerとWitnessVMを稼働させるESXiホスト 1台


◆ vCenter Serverで管理するESXiホスト


vSphere 6 Essentials Plus KitにバンドルされるvCenter Server 6 Essentialsは、
管理可能なESXiホストの数が3台に制限されます。

しかし、2ノードvSAN環境には以下の通りESXiホストが合計4台存在します。

 

No

 役割

1

 vSANを構成するESXiホスト(1ノード目)

2

 vSANを構成するESXiホスト(2ノード目)

3

 vCenter ServerやWitnessVMを稼働させるESXiホスト

4

 WitnessVM(ネストされたESXiホスト)



ここで頭を悩ますのが、どのESXiホストをvCenter Serverで管理する必要があるのかという点です。

答えは、「vSANを構成するESXiホスト」と「WitnessVM(ネストされたESXiホスト)」です。

図で示すと、以下の「印」のESXiホストが管理対象となります。


「vCenter Server とWitnessVMを稼働させるESXiホスト」はvCenter Serverに登録しません。

vCenter Serverでは管理が行えないため、単体で管理します。



ポイント3:ライセンス割り当て時の注意点


◆ ESXiライセンス割り当て時の注意点


vSphereライセンスをそのままvCenter Serverへ割り当てると「vCenter ServerとWitnessVMを
稼働させるESXiホスト」はライセンスが登録されません。


理由は、「vCenter ServerとWitnessVMを稼働させるESXiホスト」は単体での管理となり、
vCenter Serverによるライセンスの一括登録が行えないからです。


2ノードvSANを構成する場合、vSphereライセンスを「2ノードvSANを構成する2台のESXiホスト」と
「vCenter ServerとWitnessVMを稼働させるESXiホスト」に割り当てる必要があります。

2ノードvSANをvSphere 6 Essentials Plus Kitで構成する場合、ライセンスを分割する必要があります。

分割したライセンスの割り当てを図で示すと以下の通りです。

なお、WitnessVMには監視用ノードとしてのvSphereのライセンスが含まれているため、
別途vSphereライセンスを割り当てる必要はありません。

以上、2ノードvSANを構築するために必要なライセンスとその注意点をご紹介しました。

「ライセンス」となると身構えてしまう方も多いと思いますが、構成や仕組みをきちんと
ご理解いただくことで、必要なライセンスについてもご理解いただけたと思います。

本検証においてはデルさまならびにVMwareさまにもご協力をいただいておりますので、
ライセンスについても確認済みとなります。

皆さま、安心してご提案ください。

次回は、いよいよ「2ノードvSANの作り方」についてご紹介させていただきます。




ナベさんのつぶやき

みなさま、こんにちは。デルの川奈部です。
ライセンスの分割と聞いて、え?と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
購入したVMwareのライセンスはMy VMwareポータルサイトで管理されています。

ライセンスキーの分割をする場合は、ポータルサイトへのアクセス権限を持ったユーザーで
ポータルサイトにアクセスし、分割操作を行ってください。

具体的な手順がVMware社のKBに記載されていますので、こちらを参照の上、慎重に
作業してください。

My VMware でライセンス キーを分割する方法 (2081152)
   http://kb.vmware.com/kb/2081152



======Back Number======
(1) 第1回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~概要~

(2) 第2回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~ライセンス~

(3) 第3回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~作り方(その1:構成編)~

(4) 第4回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~作り方(その2:Witness編)~ 

(5) 第5回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~作り方(その3:仕上げ編)~ 


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