こんにちは、ソフトバンク コマース&サービス株式会社 稲葉です。

最近話題の「2ノードvSAN」。名前だけが先行していて、どのような構成でどのように
構築できるのか、どの程度の耐障害性を得られるのか、よくわからず導入に踏み切れて
いない方が多いのではないでしょうか。


そこで、わたしたちはデルさまと共同で実際に2ノードvSANを構築し、さまざまな実験をしてみました。
その結果を、8回のシリーズブログにまとめ、詳しく解説していきます。


5回目では、引き続き2ノードvSANの作り方についてご紹介します。

以前の手順を確認したい場合は最下部にある「Back Number」から該当のページに移動してください。


2. 2ノードvSANの構築方法(続き)

8) vSANの有効化

準備が整ったらいよいよvSANを有効化します。

vSphere Web ClientよりvSANの設定画面より、[構成]をクリックします。

 

2ホストのVirtual SANクラスタの構成」を選択し次に進みます。

(ディスクの追加方法は自動/手動どちらでも問題ありませんが、今回は手動を選択します。)

 


作成したvSAN用のネットワーク(10Gb)が検出されたら次へ進みます。


赤枠
内を“ホスト”に設定すると、ESXiホストごとにキャッシュとキャパシティが設定できます。

キャッシュとキャパシティを設定し、次へ進みます。


監視ホスト(Witness)を選択し次へ進みます。


監視ホスト(Witness)のキャッシュとキャパシティを選択し次へ進みます。

<補足>

この画面を見るとWitnessにもフラッシュ(SSD)が必要なのでは?と疑問を持たれるかもしれません。実際は仮想的にフラッシュの領域と見せているだけで、フラッシュが必要になるわけではありません。


最後に設定のサマリが表示され、「完了」をクリックするとvSANの構築が開始します。


構築処理が完了すると「Virtual SANがオンになっています」と表示されます。


データストアに「vsanDatastore」が作成され、仮想マシンの作成ができるようになります。



9) vSANの健全性チェック

 

vSANを有効化後に手動による追加の設定と各ステータスに問題がないかを確認します。


①パフォーマンスサービスの有効化

vSANの設定画面より”パフォーマンスサービス”の「編集」をクリックします。

 

パフォーマンスサービスの設定編集画面よりストレージポリシーを設定します。


設定後にvSANが正常に構築されていると「健全」が表示されます。


②健全性の確認

「Virtual SAN」の監視画面にて「健全性」の結果が全て「パス」であることを確認します。

<補足>

vSAN有効化直後は「警告」や「失敗」が表示される場合があります。
健全性のサービスはデフォルト60分間隔でチェック処理が走り、「警告」や「失敗」が
解消することがあります。

60分も待ちたくない場合は、健全性とパフォーマンスの設定からチェックの間隔を
最小の15分に変更することで、待ち時間を減らすことができます。

 

データストアに「vsanDatastore」が作成され、健全性のステータスが全て「 パス」であれば
vSANの構築は完了です。


2ノードvSANの構築では、通常のvSANには登場しない「Witnessの配置」や「Witnessネットワークの設定
が必要になりますが、手順きちんとおさえれば迷うことはありません。
本ブログを参考に、ぜひ2ノードvSANにチャレンジしてみてください。

今回の記事はvSAN6.5をベースとなりますが、vSAN6.6でも、同じ手順で2ノードvSANを構築できることを
確認しております。


第6回では、今回構築した2ノードvSANの環境を使って、実際の運用環境で発生が想定される障害実験を
行いましたので、その内容をご紹介いたします。

ナベさんのつぶやき

みなさま、こんにちは。デルの川奈部です。
実際の画面入りでの解説だったので、これまで「?」だったところがクリアになったのではないでしょうか?
2ノード vSANの構築におけるポイントのまとめです。

 ・“vSANを構成するノード”へのRAID設定の変更

 ・”管理用ノード”へのWitnessとvCenterの展開・配置

 ・”Witness”への専用のライセンス適用

 ・“vSANを構成するノード”へのWitnessネットワークの設定

ここまでの解説の内容をよく見ながら、今自分がどの機器や仮想マシンに対して設定をしているのか
そこを間違えないように操作すれば、2ノードvSANの設定は難しくありません。
ハードウェア周りの設定もiDRACから簡単に設定ができることもお分かりいただけたかと思います。

いくら2ノードvSANの設定が簡単だとしても、
「さぁ設定するか!」と意気込む前に、仮想化環境の設計は忘れないようにしてくださいね。

次回は私も触るまで一番気になっていた耐障害性というテーマになります。
乞うご期待ください!




======Back Number======

(1) 第1回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~概要~

(2) 第2回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~ライセンス~

(3) 第3回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~作り方(その1:構成編)~

(4) 第4回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~作り方(その2:Witness編)~ 

(5) 第5回:vSANの新たなカタチ “2ノードvSAN”~作り方(その3:仕上げ編)~ 


デルの製品またはソリューションに関するお問い合わせは

こちらからご連絡ください。



【Dell EMC からイベントのお知らせ】

デジタル変革を現実のものに

『Tokyo Dell EMC Forum 2017』開催!
2017年10月26日(木)ザ・プリンスパークタワー東京(東京都港区芝公園)
今すぐご登録を! 詳細・お申込みはこちらから