みなさん、こんにちは。Dell EMCのSEの川奈部と申します。

最近は“HCI”という単語を非常によく耳にするようになりました。

Dell EMCでは“HCI”製品を数多くラインナップしていますが、その中でも今回はNutanixを搭載した製品をご紹介したいと思います。

 

1.     はじめに

 

NutanixはこのHCIと言われる分野において、市場を開拓していった第一人者ともいえる製品ですが、Dell EMCでもXC シリーズという名前で製品を提供しております。Nutanix社よりNutanixソフトウェアをOEMとして供給を受けて、Dell EMC PowerEdgeサーバに搭載し、専用のアプライアンスモデルとしてHCI製品の一つとしてラインナップしています。専用モデルではありますが、何か特殊なハードウェアというわけでもなく、x86サーバであるPowerEdgeをベースとしています。

 

2.     XC シリーズの特徴

 

お客様と話していると、

 「Nutanixの良さはわかるけど、なんでXC シリーズがいいの?」

 「Nutanix純正製品とOEM製品だと何が違うの?」

という、ご質問をよく受けます。

では、実際にどんなところが特徴なのでしょうか?どんな違いがあるのでしょうか?いくつか見てみましょう。

 

①     ハードウェアの実績と信頼性

PowerEdgeサーバはDell EMCが1994年から販売している製品で、2017年12月現在で第14世代といわれるモデルが発売されています。製品の品質向上に努めながら、様々なワークロードに対応できるようにも進化を遂げてきました。特に最新の第14世代のモデルはSoftware Definedという部分に力を入れています。2017年には出荷実績で世界№1を獲得し、非常に多くのお客様にご選択・ご利用いただいております。

XC シリーズの特徴としては、一見地味なお話かもしれませんが、これまでにx86サーバとして豊富な実績を積んでいる「PowerEdge サーバ」がベースであること、という点です。

PowerEdgeサーバは1U、2Uのラックタイプが主力製品になりますが、そのためXC シリーズは1U1ノードまたは2U1ノードのモデルが主力製品となっていると言えます。

 

②     最新のパーツへの対応やパーツの選択範囲が広い

最新のインテル CPUが登場するとそれに対応するようにPowerEdgeサーバが刷新されます。少し間を置いてXC シリーズも最新のCPUに対応するモデルがリリースされます。実際にXC シリーズはこれまで最新CPUを利用できるモデルをいち早くリリースしてきており、現在(2017年12月時点)では第14世代のPowerEdgeサーバをベースとした製品が最新モデルとなっております。

XC シリーズは最新のCPUへの対応という話だけでなく、メモリ・SSD・HDD・NICなど選択できるパーツの種類が非常に豊富です。そのため、ハードウェア構成の自由度が高い点が特徴です。

XC シリーズのラインナップやスペック、パーツ等の詳細情報は以下のリンク先の資料をご参照ください。

https://www.dellemc.com/collateral/specification-sheet/xc-series-data-sheet.pdf


 

③     システム管理製品

ハードウェアを購入する際に、意外と重要なのはシステム管理製品ではないでしょうか。

Dell EMCでは主に以下のようなものが主要なシステム管理製品としてあげられます。

 

    • iDRAC

iDRACはintegrated Dell Remote Access Controllerの略で、サーバに専用ポートとして搭載されています。クライアントからサーバを1対1で管理できます。管理画面が日本語に対応しているのでとっつきやすく安心ですね。

 

    • OpenManage Essentials

Dell EMCでは通称“OME”と略して呼んでいますが、クライアントからサーバやスイッチを1対Nで管理することができます。機材が多いときにハードウェアの情報を統合的に管理できると便利ですよね。

 

    • Support Assist Enterprise

Support Assist Enterpriseはハードウェアに障害が発生した時に、障害内容を自動的にDell EMCのサポートへ通知し、サポートからお客様へ通知する仕組みを提供する製品です。障害時に原因箇所を見つけて、自らサポートに電話するという手間が省けます。

 

XC シリーズでは、これらのシステム管理製品を活用することができます。

Nutanix製品ではPRISMといった管理機能を利用することができ、ハードウェアの管理や監視をすることができますが、より詳細なハードウェアステータスやログを把握するにはiDRACやOpenManage Enterpriseが効果的です。PRISMではできないようなXCシリーズ以外のハードウェア(例えば、接続先のDell EMC製のスイッチ)の管理・監視が実現できますが、こうしたシステム管理製品をもっていることもDell EMC製品の特徴です。なお、これら製品はXC シリーズを購入していれば、無償で利用することができます。

    • 補足

Nutanix製品自体にも障害内容を自動的にNutanix社に通知する機能(PulseやAlert)がありますが、XC シリーズの場合、Alert機能を設定し有効化することで、障害が発生した際にはDell EMCのサポートに障害内容がエスカレーションされます。設定内容を見るとメールの宛先がnos-alerts@nutanix.comになっているので、XC シリーズでは設定しても意味のないような設定に見えますが、こちらの設定を有効化した場合でもDell EMCの窓口でお客様をサポートすることができます。こういう点は上記のDell EMC Support Assistと同様にお客様の安心材料になるのではないでしょうか。

※注 PRISMのAlertは発生したすべての障害がエスカレーションされてサポートケースが生成されるわけではありません。AOS(Nutanix Acropolis Base Software)で定義された重大度に応じて の対応となります。サポートケースが生成されるケースについてはNutanix社のKB(要ログイン)に記載されています。

 

④    サポート窓口を一本化

サーバやストレージ、ネットワーク機器を自由に組み合わせて提案するケースはよくあると思いますが、異なるメーカーの製品同士を組み合わると、

 「問い合わせ先のサポート窓口がバラバラでわかりづらい」

 「ハードウェアなのか、ソフトウェアなのか問題箇所が特定できず、どこに問い合わせていいのかわからない」

という声を耳にすることがよくあります。

 

XC シリーズはDell EMCのサポート窓口でハードウェアはもちろんのこと、ハイパーバイザーや仮想マシンに導入されたOSまでDell EMCのサポート窓口でサポートすることができます。

注 ハイパーバイザーや仮想マシンのOSも含めたサポートを受けていただくためには、これらソフトウェアライセンスについてOEMライセンスをご購入いただくことが前提条件となります。

もっと言うと、XC シリーズはネットワークスイッチと接続して利用する必要がありますが、この接続先のスイッチもDell EMC製スイッチをご選択いただくことで、Dell EMC製スイッチも含めた一つのHCI環境としてのサポートをDell EMCの窓口で一元的にご提供することができます。なお、Dell EMCのサポートは川崎本社や宮崎カスタマーセンターにいるエンジニアが、日本語で対応します。

サポートサービスはお客様にとっては、長くお付き合いする製品のかかりつけ医と呼べる存在でなければなりません。Dell EMCは安心して製品をご利用いただくためにサポートサービスにも力を入れております。Dell EMCが提供しているサポートサービスについては、カタログが出ていますのでご紹介します。

サービス総合カタログ

※P14以降がXC シリーズを含むエンタープライズ製品の保守サービスの内容になります。



⑤     保守パーツやエンジニアの拠点が多い

PowerEdgeサーバがベースであるがゆえ、保守パーツやエンジニアが全国各地に配置されています。ハードウェア交換が必要な場合であっても、迅速にパーツを提供しエンジニアを派遣する体制が整っています。

 

⑥     5年以上のサポートサービスをご提供

PowerEdgeサーバは標準で7年サポートを提供しております。XC シリーズも5年以上のサポートサービスを希望される場合は、個別にご相談いただくことで最大で7年サポートが提供可能となっております。5年以上のサポートサービスをご希望されるお客様には導入当初から7年サポートを付けてご提供することができます。

 

⑦     豊富な技術資料

製品の仕様がわかる資料はもちろんのこと、ホワイトペーパーベストプラクティスガイド、Dell EMCの他の製品との組み合わせやOracleやMicrosoft製品といった製品と組み合わせたときのDeploymentガイドなど、各種ドキュメントが豊富に用意されています。特にエンジニアにとって、こうした資料が充実していることは安心材料に繋がります。

 XC Series Family Technical Resource Center

勘のいい方であれば、HCI環境においても利用が不可欠なネットワークスイッチの互換性も気になるという方がいらっしゃるかと思いますが、XC シリーズでサポートされているネットワークスイッチの情報を記載した資料も以下の通り公開しています。

 Dell Networking for Dell XC web-appliances based on Nutanix OS

 

3.     おわりに

 

ここまで見てきていかがでしたでしょうか?

Nutanixのソフトウェアの機能については、Nutanix純正モデルと差はありませんが、主にハードウェアや保守サービスに特徴があることがわかっていただけたかと思います。

 

XC シリーズの特徴を少しでも理解いただいて、XC シリーズに興味をもっていただけたら幸いです。

 

もし、

「より詳しくXC シリーズを知りたい」とか「触ってみたい」、

「じゃあ実際にXC シリーズで検討してみよう」などなど

具体的な検討をされたい場合は、ぜひ弊社並びに弊社パートナー様までお問合せください。