中堅・中小企業の声を代弁して直撃 マイクロソフト×デル : Windows Server 2003の移行、本当に急ぐ必要ある? - テックセンター - Dell コミュニティ

中堅・中小企業の声を代弁して直撃 マイクロソフト×デル : Windows Server 2003の移行、本当に急ぐ必要ある?

中堅・中小企業の声を代弁して直撃 マイクロソフト×デル

 デルがお勧めするWindows 8 Enterprise

 

Windows Server 2003の移行、騒ぎすぎなんじゃないの?」。デルで中堅・中小企業のサポートを行っているデル マーケティング本部の高橋周平氏が、日々のサポート業務を通じて寄せられたユーザー企業の声を代弁し、日本マイクロソフト、デルの担当者に直球で疑問をぶつけた。

 

まだ2年も先の話なのでは?

 

高橋 お客さまから最もよく聞くのは、「まだ2年もある、なぜそんなに急がなければならないのか」という声です。Windows XPの延長サポート終了への対処で忙しいのに、サーバOSまで手が回らないというお話が目立ちます。

 

岡本 重要なアプリケーションが動いていて、すぐに手をつけられないという方は多いと思います。システム更改しなければならないとか、クライアントサーバ型のアプリケーションでクライアント機も入れ替えが必要だとか、予算化をしなければならないケースが多く、これが移行の進まない要因の1つになっていると認識しています。ですが、Active Directory、ファイルサーバ、業務アプリケーションなど、移行するものはいろいろありますので、2015年に移行のための予算が集中するのを避けるためにも、早めに行動していただくのが賢明だと思います。実際に移行を進めてくださっている企業は増えています。IDC Japanによると2011年末の時点では、Windows Server 2003が約79万台残っていました。それが2012年末時点では45万台程度になっていますから、34万台くらい減ったことになります。

 

日本マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部 Windows Server製品部 エグゼクティブプロダクトマネージャーの岡本剛和氏

 

特に注意していただきたいのは、Windows Server 2003から2012にバージョンアップするに当たっては、サーバOSだけではなく、クライアント・アクセス・ライセンス(CAL)の更改も必要になるということです。システムが正しく動くことを検証し、全社員分のCALを更改することになりますので、予算申請のことを考えると、いま行動される必要があるでしょう。

 

花垣 移行作業の実施日は意外と自由に選べないものです。多くのお客さまではお盆休み、年末年始、連休などに限られてしまいます。Active Directory、ファイルサーバ、業務アプリケーションは、いずれも止まることが許されない重要なIT機能だからこそ、移行には十分な期間をかけた検証が必須となります。不測の事態が発生し、移行作業を延期しなければならなくなる可能性も考慮して、移行スケジュールを検討する必要があります。

 

移行させるのはベンダーの都合なのでは?

 

高橋 「移行をしろというのは、売る側の都合を押しつけているだけではないか」というご意見をうかがう場合もありますし、そういった思いから来ると思われるご質問をいただくこともあります。どう考えますか?

 

布谷 私たちが新しい技術をお勧めする立場にいることは否定できません。ですが、お客さまにとってコストをはじめとした大きなメリットをもたらす製品を提供できていると確信しています。Windows Server 2003をお使いのお客さまは、サーバ機については減価償却が終わっているはずです。Windows Server 2003 導入当時のサーバ機と現在のサーバ機を比較すると、省エネ性能は雲泥の差です。処理性能も、コストパフォーマンスも以前とは比較にならないほど上がっています。それを仮想化によるサーバ集約に使っていただけば、ハードウェアコスト、電気代、場所代と、さまざまな節約が可能になります。売る側の都合だけでしたら、サーバの集約をお勧めすることはないと思います。

 

岡本 マイクロソフトは提供する製品に対するサポートライフサイクルのポリシーを、Webを通じて広く告知しています。その中でも、サーバ製品のサポート期間は最低でも10年と定めています。同様の製品を提供している他社と比較していただくと分かりますが、この10年というのは、IT業界では非常に長い期間です。お客さまに長く使っていただくことが多いOSという製品の性質を考えて、以前から長期のサポートを方針としてきました。

 

デル エンタープライズ サービス&ソリューション マーケティング本部 クラウド・ソリューション ブランドマネジャーの 布谷恒和氏

 

サポートが終了すると困ることって何?

 

高橋 改めておうかがいしますが、サポートが終了した後も使い続けるとどんなリスクがあるのでしょうか?

 

岡本 一番の問題は、やはりセキュリティリスクです。サポートが終了すると、更新プログラムが提供されなくなります。技術サポートの%BE象でなくなるというのも、実は深刻な問題です。サーバの運用を続けていると、各種のデータがとどまる、あるいは接続してくるクライアント端末が変わるなど、システムにおける%89化が発生します。今までちゃんと動いていたから明日も動くという保証はありません。問題が発生してサポートを受けようとしても、サポート期限が終了していると、対応が非常に困難なものになりかねません。サーバの動作に問題が起こると、業務への影響は非常に大きなものになります。

 

布谷 残念ながら、企業の大小を問わず、セキュリティの確保が大きな課題になってきています。データが盗まれるだけでなく、全部消されてしまって業務が成り立たないということが起きないとはいえません。もったいないからといって、古いものを使い続けていると、セキュリティ上の脅威が増すだけでなく、システムを保護しようとすると逆に手間が掛かってしまいます。

一方、最新のWindows Serverやサーバハードウェアは、45年前にはできなかったようなセキュリティ機能を標準で搭載しています。例えばインテルの最新マイクロプロセッサーには、「OSガード」がついています。これは、Windows Serverの特権モードから侵入したマルウェアの動きをブロックするための支援機能です。

また、Windows Serverの最近のバージョンでは、ファイルを暗号化する機能を搭載しています。サーバ機にも、ファイルの暗号化の加速機能が最初からついているので、データが盗まれてもデータが暗号化されているために被害が防げるということがあります。現在のサーバでは、こうしたセキュリティ対策をほとんど手間なく、処理負荷を最小限にとどめながら実行できます。

 

Windows Serverのバージョンアップでうれしいことって何?

 

高橋 では逆に、新しいOSへ移行する積極的なメリットは何でしょうか?

 

岡本 Windows Server 2003の保守が終了というタイミングを契機として、最新のWindows Server OSに乗り換えることにより、新しいメリットを享受していただけると考えています。もっとも分かりやすいメリットはサーバ仮想化です。最近のWindows Server OSは仮想化機能を標準搭載していて、追加コストなしに仮想化ができます。仮想化ではサーバ機の数を減らせるのに加え、業務アプリケーションのメンテナンス性や可用性を向上できるなど、IT運用の効率を、根本的に改善できます。

また最近では、企業規模の大小を問わず、社員が外出先から安全に社内のデータを活用できるようにしたいといったニーズが出てきています。こうしたモバイルアクセスへの対応も、最新のWindows Serverをお使いいただければ、余計な手間を掛けずに行うことができます。

 

デル エンタープライズソリューションズ統括本部 エンタープライズセールス エンジニアグループ本部の花垣英介氏

 

花垣 ほかにも、最新のWindows Serverには、使ってみるとその良さが分かるような点が多数あります。これは自家用車にも似ています。車検を5回ほど経ても、しっかり走る車はあります。しかし、新しい車に試乗してみると、まったく別物であることが分かる。Windows Serverについても、例えばファイル共有プロトコルであるSMBが進化し、一方でサーバ機のネットワーク機能も改善しています。今までは、「ファイルをサーバにコピーしている間にお茶でも飲みに行こう」と思っていたのが、あっという間に済んでしまったということもあります。また、デルのサーバには、消費している電力をモニターに表示する機能があります。これを見ると、こんなに消費電力が少なかったんだと気付くといったこともあります。

 

布谷 最新のWindows Serverは、Windows Server 2003のころには考えられなかったような、仮想化およびクラウドとの親和性が特色です。中堅・中小企業に対して、新しいITの活用方法を提案できる製品に進化したと考えています。従って、今Windows Server 2003から移行することは、セキュリティや安定稼働という点でのリスクを回避し、省エネなどのコスト削減を進め、さらにこれからのIT活用のための基盤を手にすることができるという点で、「1粒で3度おいしい」取り組みだといえます。

 

移行は何から始めればいい?

 

高橋 移行するとなったとき、具体的には何から手をつけていけばいいでしょうか?

 

岡本 まず、仮想化を前提として考えていただくのがいいと思います。仮想化で、既存のサーバソフトウェアをOSごと仮想マシンに移行し、仮想化プラットフォームならではのメリットを享受することができ、クラウド時代の運用ノウハウを蓄積することができるでしょう。ただし、Windows Server 2003OSのサポートが終了するため、仮想化を導入しても最終的にOSをバージョンアップしなければならないことには変わりありませんので、この点には注意が必要です。

では、実際の移行でどのサーバから手を付けるかと見ていくと、まずActive Directoryの移行で経験を積み、その次にファイルサーバに手を伸ばす、そして最終的にはアプリケーションサーバや基幹システムのアップグレード、そういった手順を踏まれるのがよいのではないでしょうか。実際に幾つかのお客さまはこの手順で移行されています。Active Directoryを最初に移行するのは、これが認証の基盤であり、依存関係の一番底辺にあるからです。

 

花垣 私も、仮想化から始めることに賛成です。仮想化は、サーバの台数やラック数が減らせ、電気代を節約できるなど、メリットが分かりやすく、社内の了解を得やすいということも理由の1つです。仮想化と、OSの移行を同じタイミングで実行すると、トラブルの切り分けが難しくなりますので、まずは全てのアプリケーションを仮想マシンに変換し、仮想化基盤に載せることをお勧めします。

 

手間が掛からない方法はない?

 

高橋 従業員数500人未満のお客さまになってくると、IT担当者の方に余裕がないというのが現実です。サーバの担当者とビジネスの担当者をかけもちでやっていらっしゃる方が非常に多いです。そうしたお客さまは、極力手間を掛けずにやれる方法を探しています。

 

花垣 デルに計画を一緒に立ててもらいたいというお客さまの声は多いです。このため当社も、何からやればいいか分からないというお客さまに対する支援を進めています。まず、「簡易アセスメント」という形で現状把握をさせていただき、それを受けて、お客さまのご要望に応じ、仮想化を組み込むかを含めて、最適なプランをご一緒に考えさせていただきます。そして移行完了までお手伝いします。お困りのお客さまは、ぜひデルにご相談いただきたいと思います。

 

移行は今後のIT活用につながる

 

以上を総合すると、中堅・中小企業は、Windows Server 2003から新しいOSへの移行を次のように考えるべきだといえる。

  • 移行は、セキュリティ確保などのIT利用における責任を果たすために、企業としてやらなければならないこと
  • サポートの空白期間が生じるのではこの責任を果たせない。従って駆け込み需要を考慮し、自社において移行に必要な作業を早めに整理し、取り掛かるべきだ
  • Windows Serverの新しいバージョンに搭載されている仮想化機能を用いれば、サーバ台数を減らせ、その後のIT運用を効率化できるため、コスト削減にもつながる

つまり、中堅・中小企業だからこそ、ITは家電のように運用しやすいものになければならない。そのためのカギとなる技術が仮想化だ。Windows Serverの新バージョンでは無償で利用できる仮想化技術を使えば、コスト効率と柔軟性の高いITの基盤がつくれる。Windows Server 2003の移行は、これを実現する最高のチャンスだ。

 

 

 

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