[フュージョン・アイオー株式会社 エンジニア 長谷川様投稿]

性能向上と同時にシステムの全体コストを削減

さて、これまでご紹介したとおり、ioDriveはシステムのパフォーマンス向上の特効薬として非常に大きな効果をもたらしています。

「とはいえ、見積もってみたら結構いいお値段……」

確かにioDriveは容量単価的とベースに考えれば、従来のストレージ装置と比べると割高に見えるケースがあります。しかし、ioDriveを搭載したサーバはこれまでの何倍ものトランザクション量を捌けるようになり、結果的にコスト削減に繋がるのです。実際、このストーリーで、弊社ユーザーの多くがコスト改善を実現しています。

もしサーバ1台あたりの処理性能が2倍になったとしたら、サーバの数は2分の1に削減可能です。これはかなり消極的な数値ですが、それでも、サーバが2分の1になれば

  • 占有ラック数の削減
  • 消費電力量の削減
  • 必要な空調の削減
  • Ethernet/Fibre Channelなどのポート数削減

と、様々な要素での削減効果が期待できます。仮に ― もしサーバラックが1本空いたら、5年間のランニングコストにどれだけの改善が期待できるでしょうか?

このように、「システムの性能向上」「システムの全体コスト削減」を同時に実現できる点が、ioDriveが大きな関心を呼んでいるポイントです。

■(1)システムのリアルタイム性改善例 - Wine.com

カリフォルニア、サンフランシスコのワイン小売ビジネスを展開するWine.comでは、ショッピングサイトを展開しています。しかし、ストレージシステムの性能不足から生じるWebサイトの表示遅延により、年間15%の売上ロスが生じていると分析しました。

同社がioDriveをデータベースサーバに導入した結果、それまでのWebサイトの応答速度が18倍に高速化し、新規顧客の獲得および売上増につながりました。またWebサイトの性能向上によるユーザー体験改善と同時に、以下のような効果も得られており、総コストの削減および運用改善にも繋がっています。

    • ラックスペースの削減(12U→8U)
    • データベース フルバックアップ時間の短縮(2時間→8分)

■(2)分析処理の時間短縮例 - FirstRate

BI(ビジネス インテリジェンス)のアウトソースサービスを提供するFirst Rateは、BIの基盤システムとしてMicrosoft SQL Serverを用いたデータベースシステムを利用しています。

同社のBIシステムは、当初はSASインターフェイス型の15000rpmハードディスクを利用していました。しかし、分析処理の実行中、ディスクがスラッシングを起こしてしまい、プロセッサ実効的な利用率は50%程度でした。

同社は、分析対象データの保存先ストレージをSASディスクからioDriveに変更しました。この変更により分析処理の時間を短縮でき、ジョブをこれまでの3倍実行できるようになりました。
この事例ではバックエンドデータベースとしてSQL Serverを用いていますがOracle, MySQL, PostgreSQLなどのRDBMSを用いるDWH/BIシステムでも同様のパフォーマンス向上が期待できるでしょう。

(3)次世代のHPC環境  - ローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)

LLNLはioDriveによるラック削減に成功した代表的ユーザーです。国家核安全保障局(National Nuclear Security Administration)によるシミュレーションジョブを実行するための超高速なHPCクラスタを構築しようとしていました。

このプロジェクトで同研究所が必要としていたのはIOPS性能でした。当初の想定では22,400台のハードディスクが必要であり、54本のラックが必要と見積もられていました。

※ IOPS性能 ... (I/Os per Second; 単位時間 1秒あたりに処理可能なI/O処理の回数)

IOPS性能はioDriveの得意分野です。サーバ内にioDriveを搭載することで、サーバ一台あたりのIOPS性能を引き上げることができます。LLNLは、システム全体52,000,000IOPS、400GB/秒という、かつてない高速なストレージを、わずか2ラックで構成したのです。

これだけでない、ioDriveの適用範囲

もちろん、ioDriveの適用範囲はこれだけではありません。以下は、国内外のユーザーがioDriveと組み合わせで利用しているミドルウェアの一例です。

ioDriveは、ストレージの応答遅延の概念を覆す、新世代の不揮発な記憶域です。様々なユーザーがioDriveを用いてパフォーマンスの壁を打ち破り、様々な課題を解決し、新しい時代のシステムを実現し、新たな体験を提供しています。あなたもioDriveで次の世代のシステム構築にチャレンジしませんか?