[フュージョン・アイオー株式会社 エンジニア 長谷川様投稿] 2011.12.9

コンピュータへの実際の導入プロセスについて説明します。


なお、一部メッセージ出力例はFusion-io純正デバイスおよび純正ドライバを用いて確認しました。また、環境によって、例示内容が実際の表示と異なる場合があります。また、詳細な手順については必ずioDriveマニュアルを確認してください。

作業の流れ

本記事は前半編(いま閲覧されている記事)および後半編の2編でお送りいたします。

前半編

  • PCI Express バスへioDriveを装着
  • LinuxからPCI Expressデバイスとして認識されていることを確認
  • Virtual Storage Layer (デバイスドライバ)を入手
  • OS標準パッケージのインストール
  • Virtual Storage Layerのインストール
    • iomemory-vsl
    • その他のioDrive関連パッケージ

後半編

では、早速作業を進めていきましょう。

PCI Express バスへのioDrive装着

コンピュータの PCI Express スロットへ ioDrive を装着します。

ioDriveはNANDフラッシュメモリを用いた精密機器ですので、カードの挿入時には、必ずサーバへの電源供給を停止してください。また、モニタ、ネットワークやSAN、モニタやコンソール切替機などの周辺機器のケーブルを外してください。

Linux OSからのハードウェア認識確認

ドライバの導入作業に移る前に、まず PCI Express バスに装着したioDrive が認識されているか、 lspci コマンドで確認しましょう。以下のように Fusion-io ioDimm3 が表示されるはずです。

# lspci | grep -i fusion

ドライバの入手

http://dell.fusionio.com/ からダウンロードします。Red Hat Enterprise Linux 5, CentOS 5に適用できるドライバの場合、下記のファイルがダウンロードできます。

ドキュメント類 ... ioDriveに関するドキュメントです。

  • Dell_ioDrive_Hardware_UserGuide_2.2.3.pdf - ioDriveハードウェア ユーザガイド
  • Dell_ioDrive_Release_Notes_2.2.3.pdf - リリースノート
  • Dell_ioDrive_UserGuide_Linux_2.2.3.pdf - ioDriveユーザガイド
  • Dell_ioManager_UserGuide_2.3.pdf - ioManagerユーザガイド

ioDriveの利用に最低限必要なファイル類 ... これらのファイルはioDriveの利用上必要となるものです。インストールしましょう。

  • iomemory-vsl-2.2.3.66-1.0.src.rpm
  • libfio-2.2.3.66-1.0.x86_64.rpm
  • fio-common-2.2.3.66-1.0.x86_64.rpm
  • fio-util-2.2.3.66-1.0.x86_64.rpm
  • fio-sysvinit-2.2.3.66-1.0.x86_64.rpm
  • dell_iodrive_101583_8.fff

以下のファイルは各種要件(ioManagerによるGUI管理を行うかどうか、SNMP等のプロトコルを使ったデバイス管理を行うかどうか等)により要否を判断します。パッケージによってはオペレーティングシステム標準のRPMパッケージへの依存関係があります。

  • オプショナル: ioManager
    • dell_io_manager-gui-2.3.1.1874-1.1.noarch.rpm
    • dell_io_manager-jre-2.3.1.1874-1.1.x86_64.rpm
  • オプショナル: SNMP, SMI等を介して管理する場合に必要
    • fio-snmp-agentx-1.1.1.5-1.0.x86_64.rpm
    • fio-snmp-mib-1.1.1.5-1.0.x86_64.rpm
    • libfusionjni-1.1.1.5-1.0.x86_64.rpm
    • fio-smis-1.1.1.5-1.0.x86_64.rpm
  • オプショナル: SDK (開発者向け)
    • libfio-dev-1.1.1.5-1.0.x86_64.rpm
    • libfio-doc-1.1.1.5-1.0.x86_64.rpm

OS標準パッケージのインストール

ioDriveのドライバをインストールするために必要となるパッケージ群をOSへインストールします。これらのパッケージはyumコマンドでインストール可能です。

# yum install kernel-devel-`uname -r` kernel-headers-`uname -r` gcc rsync rpm-build rpm-devel

Virtual Storage Layer (VSL)のインストール

続いてioDriveの心臓部とも言えるVirtual Storage Layer(VSL)をインストールしていきましょう。

iomemory-vslのコンパイルとインストール

iomemory-vslは、ioDriveの心臓部とも言えるカーネルモジュールです。本カーネルモジュールはご利用のLinuxカーネルにあわせてリコンパイルが可能な形式となっており、コマンド1行でコンパイル可能です。事前に準備したiomemory-vsl-2.2.3.66-1.0.src.rpmをカレントディレクトリに置いた状態で、下記コマンドを実行します。

# rpmbuild --rebuild iomemory-vsl-2.2.3.66-1.0.src.rpm

上記出力から、コンパイルされたカーネルモジュールを含むRPMパッケージが/usr/src/redhat/RPMS/x86_64/iomemory-vsl-2.6.18-274.el5-2.2.3.66-1.0.x86_64.rpmとして保存されたことがわかります。このファイルをインストールしましょう。

# rpm -ivh /usr/src/redhat/RPMS/x86_64/iomemory-vsl-2.6.18-274.el5-2.2.3.66-1.0.x86_64.rpm

その他のioDrive関連パッケージのインストール

続いてVirtual Storage Layerをコントロールするためのパッケージ群をインストールします。

# rpm -ivh fio-common-2.2.3.66-1.0.x86_64.rpm fio-sysvinit-2.2.3.66-1.0.x86_64.rpm fio-util-2.2.3.66-1.0.x86_64.rpm  libfio-2.2.3.66-1.0.x86_64.rpm

おめでとうございます。これで最低限ioDriveを利用するために必要なソフトウェアのインストールは完了です。ここまでの作業が完了したら、システムを再起動します。