1. 電力のモニタリング

ブレードサーバの場合、シャーシの管理コントローラ CMC(Chassis Management Controller)がシャーシ全体の電力管理を司っています。CMCのWeb画面にブラウザからアクセスし、ログオンすると現状の各コンポーネントの 位置や状態をグラフィカルに表示し、この画面でシャーシへの入力電力を確認することができます。また個々のブレードサーバにカーソルを移動させると対象 サーバが利用している電力やバジェット状態を一画面のなかで確認することができます。

  図1  シャーシの入力電力  
 図2. 各サーバブレードの電力消費量とバジェット

また、詳細を確認する 場合は、画面左端の「シャーシの概要」を選択し、「電源」→「電源モニタ」に切り替えるとシャーシおよび個々のサーバが利用している電力状態や統計情報の 取得が可能です。

  図3  シャーシの入力電力(詳細) 
図4.電力統計(ピーク値)とエネルギー量(電力x時 間)の統計

図 5. 各サーバブレードの電力消費量と統計一覧

2.電力バジェット (入力電力の上限設定)

サーバをラッキングする際、スペースは十分あるのに電源容量が足りなくて搭載で きないということがよくあります。このような場合、役立つのが電力バジェット、入力電力の上限設定の機能です。ブレードサーバの場合、入力電力の上限設定 は、サーバ単位ではなく、ブレードシャーシ単位で行うことになります。「電源」→「設定」画面にてシャーシ全体の入力電力の上限設定を行うことが可能で す。

                      図6. 入力電力の上限値(ワット、BTU/h、もしくは割合(%))を指定

入力電力の上限をどれだ け低く設定できるかは、稼動させるサーバ台数、構成に依存しますが、上限値を明確に固定することで、ラックあたりに用意された電源容量をオーバーせずに、 安全かつ効率よく搭載することが可能になります。

3.電力バジェットの優先順位設定とステータス確認

前述のとおり、ブレー ドの場合、入力電力の上限設定は、シャーシ単位で行うことになりますが、シャーシに入力された電力をどのように各サーバモジュールに分配するかは、サーバ モジュール毎に優先順位をつけて変更することが可能です。CMCのWeb画面から「サーバーの概要」→「電源」→「優先順位」にてサーバモジュールへ割り 当てる電力の優先順位を指定することができます。

優先順位の設定値は、 「1(高)」~9(低)」の9段階です。「1」が最も優先順位が高くなります。※すべて同じ優先順位であった場合は、ブレードのスロット番号が若い方が優 先されます。

これらの設定後、電力バジェットの分配状況は、「シャーシの概要」→「電源」→ 「バジェット状態」で確認することができます。(電力バジェット≠消費している電力です。現在消費している電力を確認する には、上記の「電源」→「電源モニタ」になります。)

  図7- a  電力バジェット状態(シャーシ全体) 
図7-b 電力バジェット状態(各サーバモジュール)

図7-bをご覧頂くと 各サーバモジュールのバジェットの割当に「最小」と「実際」という項目があるのがお分かりになるかとおもいます。「最小」とはサーバが稼動するために必要 最低限な電力バジェットです。アイドル状態や負荷の低いときは「最小」に満たない電力ですが、サーバ起動時にはこれだけの電力を利用できる必要がありま す。「実際」は、CMCから各サーバモジュールに割り当てられている電力バジェット値を示しており、優先順位やシャーシが供給できる電力状態によっ て動的に変化します。パフォーマンスが必要なサーバや本番システムでは優先順位を高く設定し、テスト環境や低いパフォーマンスで充分なシステムでは優先順 位を低い設定することで電力を安定かつ効率的に分配することが可能です。