お客様から比較的お問合せの多い、2TB越えのハードディスクドライブの対応について、ご紹介いたします。この情報は、2011年6月時点に、米国のデルTechcenterで掲載しているWikiの記事(HDD Support for 2.5TB, 3TB Drives and Beyond)を日本語でサマリーしています。詳細については、英語の原文をご確認ください。

2TB越えのドライブを使うためには、幾つかの条件を満たす必要があり、それは以下のとおりです。

  • BIOSの対応
  • オペレーティングシステム(OS)の対応
  • ストレージコントローラのFirmwareの対応

それぞれについて説明し、最後にOSの対応マトリクスを掲載しています。

BIOSの対応

BIOSは現在2つのモードに分かれています。

プライマリドライブ(ブートドライブ)について

  • レガシーBIOSモード  = MBRパーティショニング要
    MBRは、2TB, 4パーティションしか対応していません。つまり、OSをインストールする場合、2TBまでの制限となります。
  • UEFI BIOSモード = WindowsではGPTパーティショニング要(一部LinuxバージョンではMBRとGPTをハイブリッド対応してます)
    GPTは、より多くの、より大きなパーティションに対応します。GPTがパーティショニングする際は、64bit値を使います。
セカンダリドライブについて
  • BIOSがレガシーBIOSまたはUEFIモードであっても、OSのバージョンに依存して、セカンダリドライブとして容量全体を使用する事は可能です。
デルの11世代目のPowerEdgeサーバーは、BIOSの設定により、レガシーBIOSもUEFIの機能も提供しております。PowerEdgeサーバーはこの先、UEFIモードにシフトしていきますが、数年を掛けての移行になります。

BIOS設定の画面
以下、BIOS設定画面です。レガシーBIOSは、Bootモードに"BIOS"と記述されます。
※注意事項 - BIOS設定を変更すると、BIOS設定を変更するまで、システムが起動しなくなることがあります。
※注意事項 - MBRを持つドライブに、UEFIモードでWindowsをインストールしようとすると、H200、H700、H800のFirmwareによりドライバを初期化しようとするか、インストール前にマイクロソフトのDiskpartがドライブをきれいにしようとします。

略語の一覧

 UEFI = Unified Extensible Firmware Interface
 MBR = Master Boot Record
 GPT = Globally Unique Identifier Partition Table 

関連ブログ記事 - 『RHEL 6で2.2TB 以上の起動用 (Bootable) ディスクを可能にする

2TBという表現は、時々2.2TBとも記述されていることがあります。セクタサイズとして512バイト、およびセクターに対処するため、32ビットで、MBRのパーティションにアドレスすることができるバイト数の合計は、2199023255552バイトです。

オペレーティングシステム(OS)の対応

マイクロソフトの対応

  • MBR - プライマリドライブがMBRのパーティショニングの際、Windows OS全てはレガシーBIOSモードで2TBまでに制限されています。
    全てのディスクを利用する場合は、RAIDコントローラを利用してパーティショニングしてください。
  • UEFI - Windows Server 2008 x64は、プライマリドライブとしてUEFIに対応した初めてのOSです。2TB越えのドライブは、Windows Server 2008 x64以降(UEFI / GPT)で利用できます。
Linux、Xen、VMwareの対応
サポートは、Linuxのバージョンにより異なります。ご利用しているLinuxベンダーに対応しているかご確認ください。
VMware 3.x, 4.xは、32bit Addressingしかできず、2TB越えはできません。(ESX/ESXi 3.x/4.x hosts do not support 2-terabyte LUNs)
VMware 5から、GPT対応しています。(vSphere 5 FAQ: VMFS-5)
  • MBR - 各Linux、そのバージョンに依存しますので、詳細はそれぞれのベンダーにご確認ください。
    セカンダリドライブとして利用する場合、LinuxはMicrosoftと違って、複数のパーティショニングが可能です。(~4TBまで)
  • UEFI - 各Linux、そのバージョンに依存しますので、詳細はそれぞれのベンダーにご確認ください。
    そのLinuxが、UEFIからブートすることができれば、OSからはドライブ全体が見え、ドライブ全体をブートドライブとして利用できます。
    • Linuxは一般的に(一部を除いて)GPT対応していますので、セカンダリドライブとして全ディスクを利用できます。
    • VMware ESX 3.x, 4.xはGPT対応していません。

ストレージコントローラのFirmware対応

Dell H700 / H800 と H200 が、3TBドライブに対応しています。
PERC 6i、SAS 6iR、PERC S100、PERC S300ではサポートされません。
Dell PERC H700 / H800
H700 / H800を利用する場合でも、以下のFirmware以降を利用いただく必要があります。
  • SASドライバ: 7.1 FW A02/12.3.0-0032  以降
  • R269683 – H800; A02
  • R269684 – H700I; A02
  • R269685 – H700A; A02
  • R269686 – H700M; A02
RAIDのファームウェアはこちらのFTPからダウンロードできます。http://ftp.us.dell.com/sas-raid/
※DELL_PERC-H700-MODULAR_XX_XXXXXXX.exeとなっています。

ストレージコントローラ側がRAID Cardの場合、以下の違いがあります。
  1. RAIDを構成するディスクとして2TB越え出来るのは
    PERC H200 / H700 / H800 いづれも可です。

  2. RAIDを切り出して作成する論理ユニット(仮想ディスク)が2TB超え出来るのは
    PERC H700 / H800のみ可です。
レガシーBIOS / MBRを使用して、WindowsやLinuxでドライブ全体を利用する方法
どのOSにも共通して言えることは、RAIDコントローラのFirmwareの設定で、2TB未満のディスクドライブに分割して仮想ディスクとして利用する方法です。(Linuxではバージョンによって3.99TBまで利用することが可能です。)

OSの対応マトリックス

Legend Codes
OSインストールが失敗する
1 UEFIモードで起動/インストールすることはできません。
2 GPTパーティションを作成することはできません。OS未対応
OSのインストールは、回避策を使えばドライブ全体を使用できます。
3 H200/H700/H800で仮想ディスクドライブを作成して全ドライブを利用できます。
4 (Linux only) Linux OSでOSのパーティションを操作して全ドライブを利用できます。
P OSがGPTを認識し、エラーなしでインストールし、ドライブ全体が使用できます。

Boot Drive プライマリドライブ
Operating System MBR(BIOS) GPT(UEFI)
Microsoft Windows 2008 x86, SP2 3 1
Microsoft Windows 2008 x64, SP2 3 P
Microsoft Windows 2008 R2 3 P
SLES11 4 (Linux only) P
ESX 4.1 Classic 3 1
ESX 4.1 Installable 3 1
ESX 4.0 U1 Classic 3 1
ESX 4.0 U1 Installable 3 1
SLES 10 SP3 3 1
RHEL 5.5 3 1
RHEL 4.8 3 1
RHEL6 4 (Linux only) P
Citrix Xenserver 5.6 3 1
Ubuntu 10.10 3 1
ESX/i 5.0 P P
Secondary Data drive
Operating System MBR GPT
Microsoft Windows 2008 x86, SP2 3 P
Microsoft Windows 2008 x64, SP2 3 P
Microsoft Windows 2008 R2 3 P
SLES11 4 (Linux only) P
ESX 4.1 Classic 3 2
ESX 4.1 Installable 3 2
ESX 4.0 U1 Classic 3 2
ESX 4.0 U1 Installable 3 2
SLES 10 SP3 3 P
RHEL 5.5 3 P
RHEL 4.8 3 P
RHEL6 4 (Linux only) P
Citrix Xenserver 5.6 3 P
Ubuntu 10.10 3 P
ESX/i 5.0
n/a P

OSの対応マトリックスについては、動作を保証するものではありません。各ベンダーの最新の情報をご確認ください。