>> はじめに

今までの連載で、SharePlexの概要から始まって導入方法等を含めてご紹介してきました。とても限られた内容にはなりましたが、だいたいの特徴はつかんでいただけたと思います。

今回は、そのSharePlexをご使用いただいているお客様の事例について、実際に取材をした立場で感じたことも踏まえて、事例カタログとは違った切り口でご紹介します。

>> ディザスタ リカバリの事例

この連載を始めた時から1年半以上が経ち、その間にもさまざまなSharePlexに関するお問い合わせを頂いてきました。その中でも、お客様の規模を問わずご相談が多かったのがディザスタ リカバリです。

Oracleの機能ではEnterprise Editionを使用しないと使えない、ディザスタ リカバリの機能やオプションが多いなかで、やはりOracleのStandard Editionを使用しているお客様でも、ディザスタ リカバリを実現したいお客様の声は多く、SharePlexであればそれを実現できるということでご好評を得ています。

こちらの事例カタログでご紹介している株式会社マルトグループホールディングス様でも、従来Oracle Enterprise Editionで構築していたシステムを、Standard Editionを使用することでダウンサイジングするとともに、SharePlexを使用することでディザスタ リカバリ対策も短期間で実現することができたということで、ご満足いただいています。

取材にお伺いした際に、本社が福島県いわき市ということで、実際に震災を体験されているお客様からお伺いするお話がとても印象に残りました。

地域に根差した地元のお客様のためのスーパーマーケットを中心にした店舗の展開をされていますが、いざという災害時でも常にターゲット側のDBが使用できるということで、ベンダーやSIに頼らなくても、自社のシステム部門だけでの対応が可能なSharePlexの利便性にご納得いただきました。

>> データ統合+レポーティングの事例

この分野の使い方は、一見難しそうなのですが、SharePlexで簡単に構築できてしまうという好例になります。

こちらの事例カタログでご紹介しているセントラル短資FX株式会社様では、SharePlexを活用してメインの基幹データベースに負荷をかけずに、様々なサービスのためのデータソースとして使用するための参照用データベースを構築することを実現されています。

まず、データ統合ということで、メインの取引システムの他に、デモ トレードシステムなど複数のシステムのデータをSharePlexを使用して、参照用に複製しています。
事例カタログの中で、データ複製元は2システムになっていますが、実は現在は数が増えており、4:1以上の構成になっているとのことです。

こうして統合した情報は、そのままレポーティング目的として、BIツール等からのソース用データとして活用されています。

セントラル短資FX株式会社は、運用実績も長く、自由にシステム構成を設計して導入が可能であるため、ほんとうにうまくSharePlexを自在にデータ連携するための道具として使用されているのが印象的でした。

>> 移行の事例

最後は、移行の事例をご紹介したいと思います。こちらは、国内のものではありませんが、社内での有効な活用事例になります。

デルでは、すべてのハードウェア製品を管理するデータベースを持っています。例えば、パソコンであれば本体の上部等にシールが貼ってあり、その番号によって、製品購入後のお客様情報等を管理し、サポート対応があった場合には、サポート状況等の管理も行っています。

それらのデータが10TBのグローバルCRMとして、Oracle RAC上のデータベースで管理されています。このデータベースは、全世界で使われているため、24時間365日稼働する必要があり、ダウンタイムの極小化が求められています。そこに、Oracleのバージョンや使用しているSiebelのアプリケーションのバージョンアップ等、システム増強等の必要があり、白羽の矢が立ったのがSharePlexです。SharePlexを使用することで合計10TBのグローバルCRMの移行が、4.38時間のダウンタイムで実現することができました。

>> まとめ

簡単ながら、実際のお客様だったり社内の活用事例を見ていただきましたが、いかがでしたでしょうか。お客様事例については、事例カタログをご覧いただけるきっかけになっていただけたら嬉しいです。

本連載は、ひとまず今回で最終回になります。またの機会をお楽しみに!